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軽量で高熱伝導!電気鉄道を支える放熱基板MAGSIC®とは!?

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ヒートシンク/ 2022/05/10

新幹線に代表される電気鉄道は日本と欧州が世界をリードしてきましたが、近年は中東アフリカや中南米、アジア諸国でも路線網の整備が進められています。二酸化炭素排出量が少なくエネルギー効率に優れた輸送手段であリ、今後も世界の電気鉄道ビジネスは堅調な成長が見込まれています。今回はこの電気鉄道分野に活用されているアライドマテリアルのMAGSIC®をご紹介します。

1.MAGSIC®の開発背景

1.MAGSIC🄬の開発背景
高速で走行する車輛は、パンタグラフから集電した高圧電流を主変換装置(コンバーター、インバータ―)でモーター駆動に適した電流へ変換しており、この制御にパワー半導体が利用されています。パワー半導体は、現在主にSi-IGBTが使用されますが、今後は更なる省エネ・省スペースに向け、パワー半導体のSiC化が進む見込です。
そこで私たちアライドマテリアルはマグネシウムと炭化ケイ素を複合化したMAGSIC®(Mg-SiC)を開発しました。
従来広く使用されているAl-SiC複合材料よりも高い熱伝導(Al-SiC比1.3倍)・高い形状安定性・軽量の特長を兼ね備えた、パワーモジュールのベース板に最適な材料です。モジュールの高性能化と小型化に貢献します。

2.MAGSIC®の特長

MAGSIC
MAGSIC®はマグネシウムと炭化ケイ素を当社独自の溶浸技術を応用して複合化した放熱基板で、製法上、大型放熱板に適しています。ヒートサイクル試験後も反り形状が安定して保持されるほか、実装用に事前反り付けを施す事も可能です。めっきにも当社独自の工夫を施しており、優れた耐食性を持ちます。

3.まとめ

使用が期待されるのは今回ご紹介をした電気鉄道をはじめ、産業機械、車載、航空宇宙など、大型放熱基板や軽量が求められる分野です。
以後もお客さまにより良い放熱基板をお届けすべく、日々開発を進めていきます。
放熱基板の詳しい情報はこちらをご覧下さい。