
前回に引き続き、2020年12月末に開催された学生とのITER(核融合実験炉)に関する意見交換会に参加させていただきました。コロナウイルス感染症の拡大を受けてリモート開催となりましたが、オンラインからでも積極的に沢山質問をしてくれた学生さんの姿が印象的でした。リアル開催と変わないほどの盛況なイベントとなったかと思います。今回のイベントをきっかけに、少しでもITERに興味を持って頂けたら嬉しい限りです。ご来場いただいた学生の皆さま、誠にありがとうございました。
1. そもそも核融合炉って何?

Credit © ITER Organization, http://www.iter.org/
2. 核融合炉にアライドマテリアルはどのように関わっているの?
炉の中に、"タングステンモノブロック"という金属部品が使用されています。タングステンは高融点かつ高熱伝導を特長とする金属で、炉の中で最も熱負荷が高くなるダイバータ(プラズマ中の不純物排気装置)に、高耐熱部品として用いられています。左の画像はダイバータ外観イラストです。内側の黒い部分に3×3 cm程度のタングステンモノブロック(画像右)がびっしり並んでおり、ITER全体で約31万個ものブロックが使用されます。当社では、そのタングステンモノブロックの製造及び販売を行っております。当社のタングステンモノブロックは耐熱性に優れており、過酷な高熱負荷試験に世界で初めて合格できたことから、世界中から高い評価をいただいております。Credit © ITER Organization, http://www.iter.org/
3. 産業界と若者の意見交換会ってどんな内容なの?

4. まとめ
今回のイベントのテーマである核融合炉の実験炉(ITER)は、現在南フランスで建設が進められており、当社はダイバータに搭載されるタングステンモノブロックを供給することで貢献しています。
このような分野以外にも、高耐熱性、高比重を特長とするタングステンは、実は皆さんの身近なところでも活躍しています。自動車、医療機器等々、見えないところで陰ながら皆さんの生活を支えているのです。どんなところでタングステンが活用されているのか・・・、詳しく知りたい方は、ぜひ下のリンクをクリックしてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました😊
【執筆 N・I・F・K】