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CT検査のX線遮蔽とタングステン・モリブテンの役割

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モリブデン/ タングステン/ 2019/04/11

脳や肺の病気をした時や、人間ドックに行った時に受けるCT検査。
そのCT検査装置にタングステンやモリブテンが重要な箇所で使用されていることを
ご存知でしょうか。今回はその活躍をご紹介します。

1.CT検査について


CTはコンピューター断層装置(Computed Tomography)のことで、
エックス線を使って体(ほぼ全身)の断層画像を得ることができます。

マルチスライスCTと呼ばれる装置を使用すれば、約0.5mmという
非常に薄い断層面の撮影が可能で細かく観察ができるため、
より的確な診断ができるようになっています。

また最近では、3次元画像を用いた立体的な観察もできるようになっていて、
手術前のシミュレーションや患者さんへの説明にも役立っているようですよ。

media_tungsten_23.jpg

2. CT装置にタングステン、モリブテンが使われている理由

CTでは、エックス線を微量照射することで体内の画像を撮影しますが、
このエックス線を発生させるための電子線発生源のフィラメントとして
高耐熱や高抵抗の特性をいかしたタングステン線やタングステン薄板が
使用されています。

また、より精細な画像を得るために、散乱線と呼ばれる様々方向から
くる不要なエックス線を遮蔽(制御)するために、高比重で遮蔽能力の高い
タングステンやモリブデンの薄い板が使用されています。  
             

3.まとめ

私たちの健康を守るためにとても重要な検査装置であるCT検査で、
実は弊社のタングステン、モリブテンが多く使われているのでした。
これからも医療技術発展のためにより良い製品の開発に
尽力していきたいと思います。


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