
皆さんはカテーテル治療をご存知でしょうか。
カテーテル治療とは最先端医療の一つとされ、心臓の血管がコレステロールなどによって詰まったり、狭くなることで起きる心筋梗塞や狭心症などの疾患など、様々な病気の治療に用いられています。
1.カテーテル治療ってどんなもの?
そのため、痛みが少なく、早期の社会復帰が可能で、経済的負担も軽いことがメリットとしてあげられます。

2. カテーテル治療にタングステンワイヤー?なぜ必要なの?
先に触れたように、カテーテル治療の際に、X線を投射することによって心臓を撮影するのですが、その撮影した画像の質を上げるためにタングステンワイヤーは使用されています。
このブログを見て頂いている方はすでにご存じかと思いますが、タングステンの特徴の一つに "高比重(高密度)"があげられます。タングステンは比重が19.3、金属の中で最も重く、放射線の遮蔽力が高いことで、手荷物検査の遮蔽カーテン、X線医療用の遮蔽ジャケットなど様々な分野で活用されています。今回の話のカテーテル治療においては、カテーテル線の内部に非常に細いタングステン製のワイヤーが使用されています。カテーテル用のワイヤー線径は20~30μmほどになります。髪の毛が60~80μmほどなので、皆さんの髪の毛よりも細いです。
カテーテル線はX線を投射することによって心臓を撮影するのですが、X線の遮蔽力が悪いと映像の画質が悪くなり何も写りませんが、遮蔽力が高いタングステン製のワイヤーを使用することでX線をしっかり遮蔽し、映像の画質を高め、細部にわたってより正確な治療をすることができます。
また、比重・密度が高いタングステンは、少量でX線を遮蔽することが可能なため、カテーテル線の細線化にも貢献しています。
3.まとめ
今回は最先端のカテーテル治療とそれを支えるタングステン製のワイヤーのお話でした。
このような最先端医療の現場においても、当社の製品が陰ながら皆さんの健康を支えていること、少しでも覚えて頂けたら嬉しいです。
また次回のお話も楽しみにしていてください。
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