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カテーテルとダイヤモンドダイスの役割

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ダイヤモンド工具・CBN工具/ 2018/10/29

手術や胃カメラ検査では欠かせない医療用具カテーテル。カテーテルとはどのような道具で、どのように使われ、どうやって造られているのでしょうか?実はカテーテルの製造過程でアライドマテリアルのダイヤモンドダイス製品が使用されています。今回は、カテーテル治療についてと、アライドマテリアルのダイヤモンドダイスが、カテーテル製造にどのように役立っているかご紹介します。

1.カテーテル治療とは?

カテーテル治療とは良く聞く言葉ですが、どのような治療なのでしょう?知っているようで、説明しようとすると意外と難しいのではないでしょうか。カテーテル治療とは、狭心症や心筋梗塞など、心臓の血管や、脳の血管の疾患に対する治療法の一つです。従来は手術となると、胸を開いたり体にメスをいれるという大がかりな外科手術となるのが一般的でした。これに対し、近年著しい進化を遂げているのがカテーテル治療。手首や足の付け根からカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、狭くなった血管を広げたり、レーザーで焼いたりする治療法です。体にメスを入れることなく治療が行えることで、患者さんにとって体の負担が少なく、経済負担も軽いことから、画期的な治療法として登場し、普及しました。

2.医療用カテーテルにアライドマテリアルのダイヤモンドダイスが必要な理由は?

カテーテル治療に使われる製品はステンレスなどの金属素材でできており、20μmから50μmの細い線を何本も編むことで、直径わずか0.35mmという細さのワイヤーを作り上げています。その細い線を作るために、アライドマテリアルのダイヤモンドダイスが使われています。ダイヤモンドダイスは、線材料をダイス孔(穴)に通しながら伸線(引き抜き)することにより希望の線径に仕上げる加工を行う工具で、医療用途の他には半導体・電子産業、
自動車・輸送用産業など、幅広く用いられております。高精度、高寿命を併せ持つダイヤモンドダイスのスタンダードであるアライドマテリアルの単結晶ダイヤモンドダイスは特に細線伸線に向いており最小0.008mmの超極細線から1.0mm程度の線材に適用します。

3.まとめ

今回は医療用カテーテルとダイヤモンドダイスについてのお話でした。
カテーテルとは、血管の治療や胃カメラの健康診断に用いられる医療用具で、ステンレスなどの素材でできており0.35mmという細い線の形状をしています。アライドマテリアルのダイヤモンドダイスは線材料を穴に入れて細く伸ばすのに使われる工具で、幅広い産業で使用されますが、カテーテルを細くするのにも使われます。アライドマテリアルのダイヤモンドダイスが陰ながら皆さんの健康を支えているということを理解していただけたら嬉しいです。
 

 

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