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電鉄用パワーモジュールとヒートシンク(放熱基板材料)の関係

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ヒートシンク/ 2019/02/01

皆さん、普段の通勤・通学には何を利用していますか。
自宅の近くだから自転車あるいは徒歩で行けちゃうという方、あるいは少し遠方のため車で通っている方もいるかと思いますが、電車等の公共交通機関を利用している人は多いかと思います。
今回はその普段皆さんが利用している電車、その電車を陰で支えているパワーモジュール用ヒートシンク(放熱基板材料)に関するお話です。

1.電鉄用パワーモジュールってどんなもの?

皆さんが普段乗っている電車には、パワーモジュールと呼ばれるものが搭載されています。
パワーモジュールとは、丸ごと取り換え可能な電子部品の集合体のことで、大きさや形は様々です。モーターに送る電気をコントロールしているとても大切な電子部品です。
モーターは、電車の加速・減速等の動力源となるので、正しく作動する必要があります。そのモーターを正しく作動させるためには、モーターに正確な電流供給をする必要があり、そのためにパワーモジュールが使用されています。少し長くなりましたが、電鉄の動力源であるモーターが正しく作動するためには、高性能なパワーモジュールが欠かせないということです。

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2. パワーモジュールにヒートシンク?なぜ必要なの?

パワーモジュールは、モーターに送る電力をコントロールする際に、熱を発生させてしまいます。その発生した熱は放っておいてしまうと、パワーモジュール自体の温度をどんどん上昇させ、故障の原因となってしまいます。そうならないように、パワーモジュールにはヒートシンク(放熱基板材料)が使用されています。
電鉄に使用されるパワーモジュールは高出力なため、より熱伝導率が高く、周辺材料と熱膨張(熱をかけたときに膨張する度合い)が整合する高性能なヒートシンクが求められています。
また、パワーモジュールは、16両編成の新幹線に数百個、つまりヒートシンクも数百個使用されています。皆さんが普段何気なく利用している電車が正常に走行するためには、多くのヒートシンクが欠かせないのです。

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3.まとめ

今回は電鉄用パワーモジュールとヒートシンク(放熱基板材料)のお話でした。
皆さんが普段乗っている電車にも、実はヒートシンクが使用されていること、少しでも覚えて頂けたら幸いです。
また次回のお話も楽しみにしていてください。


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