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ハイブリッドカー・電気自動車とヒートシンクの役割

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ヒートシンク/ 2019/03/19

ガソリン車やディーゼル車には、エンジンを冷やすためのラジエータという部品が取り付けられていますが、ハイブリッドカーや電気自動車では、加えて、インバータというものの冷却がとても重要なんです。今回は、そのインバータの冷却に、弊社のヒートシンクが役に立っているというお話をしたいと思います。

1.ハイブリッドカー・電気自動車

1997年にトヨタ自動車株式会社から世界に先立ってハイブリッドカーの販売が開された時はとても衝撃的でした。ハイブリッド車とは2つ以上の動力源を持つ自動車で一般的には内燃機関(エンジン)と電動機(モーター)を動力源として備えた電気式ハイブリッド車です。
現在では、国内外の自動車メーカーは、ハイブリッドカーはもとより、電気自動車も多く販売するようになりましたね。

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電気自動車の構造

2. インバータにおけるヒートシンクの役割

ハイブリッドカーは効率的なエンジンアシストと回生エネルギーの使用により大幅な燃費の改善を実現していて、その心臓部がインバータと呼ばれるものです。

バッテリーに貯めた直流電気を交流電気に変換し、モーターを回し走行を補助するとともに、減速時は逆にモーターで発電した交流電気を直流電気に変えバッテリーに充電する機能を有しています。
電気自動車でも、エンジンでの発電こそ行われないが、同様のインバータを有しています。

インバータはエンジンルーム内に設置するため過酷な環境にあり、特に熱を効率的に放散させることが重要で、銅(Cu)に近い熱伝導率と、半導体素子に近い熱膨張係数を有するヒートシンク材料が求められます。

当社では、銅(Cu)と低熱膨張係数を有するモリブテン(Mo)を組み合わせる材料「Cu-Mo」を開発し、その要求に応えてきました。近年では、軽量化という要求にも対応できるよう、マグネシウム(Mg)を使用した「Mg-SiC」なども開発しています。

3.まとめ

今後も自動車への半導体技術の活用は増えることがあっても減ることは考えられないでしょう。従って、ヒートシンクの活躍の場が増えていくことになるでしょうし、我々もお客様からの様々な要求に応えるべく新材料・新技術の開発を進めていきたいと思います。
 


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