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セラミックコンデンサと超硬合金製高精度カッターの役割

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超硬合金/ 2018/09/12

セラミックコンデンサとは、電気エネルギーを蓄えたり、放出したりする電子部品のことです。(キャパシタとも呼ばれます。)
あまり耳にしない電子部品かもしれませんが、スマートフォンやタブレットなど、みなさんの身の回りの電気回路を持つ機械には必ずと言っていいほど使用されており、電子機器には欠かせない部品です。
今回は、そのセラミックコンデンサと、そのセラミックコンデンサを陰で支える、当社の製品"超硬合金製高精度カッター"についてのお話です。。

1.セラミックコンデンサの働きって?

 冒頭で説明したように、セラミックコンデンサとは皆さんの周りの電子機器を支えています。
電気を蓄え、その蓄えた電気を必要なときに放出しています。
絶縁体(電気を通しにくいもの)を、2枚の電気伝導体(電気を通しやすいもの)で挟んだサンドイッチ状の電子部品で、これに電圧を加えると、電気エネルギーを蓄えることができます。
この働きによって、電子機器の電圧を安定させることができます。
形状は様々で、大きなものから小さなものまであり、足付きのものもあります。最小サイズは0.5×0.25×0.25(mm)です。

2.超硬合金製高精度カッターって何?


当社が製造している、超硬合金製のとても薄い高精度カッターのことです。
超硬合金とは、炭化タングステン(WC)と、結合剤であるコバルト(Co)を混ぜ合わせた、WC-Co系合金が代表的なものとしてあげられます。
また、超硬合金には以下の3つの特徴があります。
 ①タングステンと炭素が結びつくことで非常に硬度が高くなり、耐磨耗性に優れる
 ②抗折力(曲げ強さ)が高く、曲げ方向の力に対する信頼性が高い
 ③ヤング率(曲がりにくさ)が高く、剛性に優れる
これらの特徴を持った超硬合金を用いることにより、当社はより薄く、より精度が高い、"超硬合金製高精度カッター"を製造しています。

3.超硬合金製高精度カッターが、セラミックコンデンサを陰で支えているってどういうこと?

当社の高精度カッターとセラミックコンデンサはどのような関係なのでしょうか。
セラミックコンデンサは初めは大きな1枚のシートで、それを無駄なくきれいに切りとるために、とても薄い超硬合金製高精度カッターが使用されています。(下の写真は刃先の拡大図)


もし、厚いカッターを使用してしまうと、セラミックコンデンサの組織に傷がついてしまい、壊れてしまいます。
その組織を傷つけずに寸法通り切り出すために、当社のカッターは必要とされているのです。
当社のカッターはセラミックコンデンサの他に、フィルム、箔、繊維などの切断用として様々な分野で活用されており、超精密加工技術により最小厚み0.05mmまで製造することができます。

4.まとめ

皆さんの豊かな暮らしを陰で支えるセラミックコンデンサ、そして、そのコンデンサをまた陰で支える当社の超硬合金製高精度カッターについて、簡単に説明させてもらいました。
スマートフォンやタブレットなどを使用する際に、「そういえばここにセラミックコンデンサが使われるんだったなあ」、「そこで高精度カッターが活躍していたなあ」と、少しでも思い出してもらえれば幸いです。
当社が扱う高精度カッターについてもっと知りたい方は、下のボタンをクリックしてください。

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