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ファインセラミックスとモリブテン板の役割

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モリブデン/ 2019/06/24

半導体、自動車、産業機械などで多く使用されているファインセラミックス。その製造には、高温下で耐久性に優れる当社モリブテン板が活躍しています。

1.ファインセラミックスとは


ファインセラミックスとは
 皆さんがよくご存知のセラミックスと言えば、陶器、磁器、耐火レンガ、ガラスと
 いったものではないでしょうか。硬くて、耐熱性に優れ、さびにくい、などの
 イメージを持っていることでしょう。
 それらの製品以外のセラミックスに、電気絶縁性や機械的特性に優れ、化学的に
 安定した、ファインセラミックスというものがあります。
 高純度に精製した天然/人工原料を用いて精密に制御された焼成工程を経て作られ、
 身近では台所で使用する包丁や、産業では自動車部品や情報通信機器部品などに
 使用されています。ファインセラミックスのナイフは金属ナイフのように錆びない為
 新鮮な素材の風味を損なわず、切れ味も長く持続するという特徴があります。
 材質はジルコニア、アルミナ、窒化ケイ素、炭化ケイ素などが一般的。

2. モリブデン板の役割

ファインセラミックスの主な製造工程は、以下の通りです。
  ①原料粉砕・混合・乾燥
      ↓
  ②成形(プレス成形、切削加工が一般的、他に押出し成形や射出など)
      ↓
  ③焼結(中間焼結後、本焼結が一般的、追加でHIP処理※)
   ※HIP処理:熱間静水圧加圧焼結により機械強度向上等を図る方法
      ↓
  ④仕上加工(研削、研磨)
 
 上記③焼結時の温度は、本焼結時に1,000℃以上になることが多く、
 ファインセラミックスを置く板は、耐熱性が求められます。
 高温で溶けてしまったり、すぐに変形したりすると交換頻度も多くなり、
 コスト的にも生産効率的にも悪くなってしまいます。
 当社のモリブテン板は、高温下(※真空中)で高い耐熱性を持ち、
 独自の製法により変形しにくい材料となっているため長寿命化が図れ、
 多くのファインセラミックスメーカーで採用されています。

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3.まとめ

これから益々活躍の場が広がると期待されているファインセラミックス。より効率な生産へ寄与できるよう、焼成板の開発に尽力してまいります。

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