チップソーに使用される刃材は、切断性能の向上を目的にサーメットの採用が進んでいます。しかし製造工程では、サーメットの難削性が問題となっています。 サーメットは超硬と比較するとヤング率が低く、熱伝導率が悪いという特性があります。非化学量論的化合物(注1) を含有するものもあり、ダイヤモンド工具業界でも難削材と位置づけられています。 アライドマテリアルの「ハイブリッドホイール」は難削材であるサーメットの研削加工のために開発されたダイヤモンドホイールです。 (注1)非化学量論的化合物とは、(C+N)/Ti原子比と(C+N)/(Ti+X)原子比がいずれも1以下でありCまたはNの結晶格子点が空孔となっている。XはMo,W,Ta,Nb, Zr,V,Crなどの金属元素。
※会員登録が必要になります